INTERVIEWwith
INTERVIEW DIGEST
ナガタ建設株式会社
木造住宅事業部 永田 聡さん
ナガタ建設は「あなたらしさをきづく家。ストーリーのある家を建てよう。」をコンセプトに、都府楼の杜(太宰府市)全56区画分譲地販売のプロジェクトを2018年から開始。モデルハウスの設計や実際に住むお客さまへ提案を行ってきました。8年で完売を目指していましたが約4年で完売。
その後もより良い住宅を提供でき、地域密着型の「ながたのいえ」が作られるよう、FANFAREでは設計デザインのサポートを続けています。今では両社間でコミュニケーションをとり合同イベントの企画や、意見交換会など未来を見据えた取り組みを行っています。
ナガタ建設のこれまで
ナガタ建設の事業内容と、会社内での永田さんの役割について教えてください。
ナガタ建設はもともと製材所をやっていました。“建設会社”になってからは52年目(2024年時点)を迎える会社です。製材所時代からだともう70年を超えて、現社長が3代目ですね。僕は木造住宅事業部で、注文住宅を作る責任者をやっています。
きっかけ
FANFAREに依頼したきっかけ
FANFAREへ依頼することになったきっかけは何でしたか?
当時、先代の会長が残してくれた大規模な56区画の分譲地を手がけていこうという時期でした。ただ、自社だけで、今までと同じ手法でこの56区画を完売させることは非常に難易度が高いと感じていました。
そこで注文住宅の設計に定評があるFANFAREに、この分譲地をうまく形にして、一緒に街づくりをしていきたいと相談したのがきっかけです。
課題
お客さまに喜ばれる家づくりの提案とは
険しい道のりと、目の前の課題について
地元の工務店として、自社なりにお客さまに対して建築・設計の提案をしていました。ただそれが、目の前のオーナー様やお客さまへ喜ばれる提案ができているのだろうかと、日々業務を行う中で疑問がありました。「もっと求められる存在になりたい。」という想いが強くなり、その当時設計デザインが大きな課題でしたね。 そして、分かったようで分かっていない“デザインと価格とのバランス”をどうやって整えていくか。建築家の方と、オーナー様やお客さま求めるデザインを形にしていく、その方向性は決まっていたので、この課題をどうすべきか考えていました。
変化
良い方向へ進んでいく変化
FANFAREと共に課題に取り組み、プロセスや社内の雰囲気はどう変わった?
FANFAREと協業するようになって大きく変わったことは、やっぱり“時間”の使い方。
打ち合わせ回数に対しての共通認識。契約までの期間にお客さまと会う回数も割と意識付けできたんじゃないかな。以前は 一組のお客さまの打ち合わせで30回くらい回数をかけてやっていました。それが顧客満足度だと思っていた。だから、FANFAREの一つの研ぎ澄まされたアイデアで勝負していくという提案の仕方はとても刺激になりました。
家づくりをテーマに沿って、FANFAREと共に家づくりに向かっていく過程はお客さまにとって適材適所でいろんな人が関わってくれる。自分達だけの家づくりじゃないんだなと、そんな感覚が一人ひとりの中に芽生えだしたんじゃないかな。 お客さまだけでなく、うちの営業スタッフも、現場の人間にも少なからずそういった気持ちがあると思うし、その変化がFANFAREと取り組んだポジティブな変化だと感じています。
FANFAREと一緒に提案していくことで、お客さまとの打ち合わせが充実し、満足感が高まっていく過程を、お客さまが感じられたと思います。
成長
継続と変化を続ける企業の成長
同じような工務店さん、ものづくり企業へ向けて、“デザイン”を取り入れることについてアドバイスやメッセージはありますか?
我々のような地元の工務店だから、多分いろんな悩みがたくさんあると思うんですよね。 恐らくそういう声をたくさん聞き続けているFANFAREと共に行動して、お仕事することは、一工務店がクリエイティブに取り組む自信も与えてもらえた。非常に僕らにとっては“デザイン”が大事なものになったと思います。本当に合ってるかどうか分からなく感じる反面、お客さまはそれを求めてて。自分達が作ってるんだっていう意識に少なからずなれたんじゃないかな。
FANFAREのこと
FANFAREとのこれまでと、これからと。
FANFAREという会社・チームにどんな印象をもっていますか?
FANFAREの人たちはやはり専門家集団という印象が強いです。 住宅、設計、デザイン、感度の高い建築に関わる部分を視野を広げてあらゆる角度から見ている建築家として、設計士として、プロフェッショナルであり。暮らしや、家族構成を考えて、一歩先回りしたかたちでアドバイスをする。そんな場面を何度か見る機会があって、こういう提案をするとお客さまが安心するんだろうなと感じました。そういう意味での専門家ですね。
設計を軸にトータルデザインをすることについて感じたことは?
設計デザインの前に、お客さまと暮らしの話からあがった内容を材料に、その案件に関わるロゴマークのプレゼンテーションへと。 その後、WEBデザインへの一連の流れというのは、ワンストップで意思疎通ができていく中で作られていく。 FANFAREの設計デザインを好んでいる方との対話の中から、感度の高いキーワードを形にさせてトータルプロデュースする。何か見てて非常に満足度が高いなと思っています。
成果
振り返り見えてきた成果
相談のきっかけとなった分譲地56区画。当初の販売計画と実際の結果はどうでしたか?
7年から8年で完売しますという事業計画という話をしていましたが、ちょうど半分、4年で完売できました。我々としては想定の半分の年月で売り切ったという事実に喜んでいます。
他に成果を感じたことはありましたか?
モデルハウスを建てて、この4年の間で約700万から800万ぐらいの売上高のアップには繋がったと思いますね。それはやっぱりモデルハウスで使った素材を実際に取り入れられたことが影響して、設計・デザインのプランに憧れを持って反映されたのがプラスアルファの結果だと思います。
最後に。今後FANFAREとチャレンジしたいことがあるとするなら?
地元の工務店としてあるべき姿を一緒に作り上げていってもらいたいですね。 仕組みであったり、お客さまをエスコートしていくその過程であったりとか、ありとあらゆるところにデザインが在ると痛感したので、そういう導線も含めたデザインを設計してほしいなと思います。新しい時代を作っていくにあたって、いろんなアイデアもいただけるといいなとっています。とても頼りにしています!