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『 設計アカデミーとは -vol.4- 』

前回のコラム「設計アカデミーとは -vol.3-」では、『プランニング手法・パッシブ手法』についてご紹介しました。
(前回の記事はこちら:《設計アカデミーとは -vol.1- -vol.2- -vol.3-》)
今回は『プラン演習』についてご紹介します。
設計アカデミーでの『プラン演習』では“手を動かして考える”ことを大切にしています。
基本的に1日1プラン、その日のうちに完成させることを目標に取り組んでいただきます。
もし時間内に完成しなかった場合は宿題として持ち帰り、翌朝に必ず提出していただきます。やりっぱなしにせず、毎日しっかり振り返りながら次に進むスタイルです。
設計アカデミーでは、手描きプランニングを基本としています。
これは、スケール感をしっかり体得していただくためであり、スピードよりも空間を正しく捉えることを重視しています。そのため、CADの使用はあえて控えていただいています。
演習ではまず、ゾーニング・外観構成・断面構成の段階でチェックします。
この段階で大きな問題があれば、やり直しです。なかなか先に進めず苦戦する方も少なくありません。
それでも、ある程度のポイントをクリアできれば、次のステップとして具体的な間取りのプランニングへと進んでいきます。
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〈画像:設計アカデミー序盤に作成したプラン - 敷地を十分に活かしきれていない〉
私たちは、「考えて、考えて、考え抜く」納得のいくプランを完成させてほしいと考えています。
だからこそ、ときには心を鬼にしてでも、FANFAREの設計思想に基づいて本質的なフィードバックを行います。
良い点・改善点を明確にお伝えしながら、自ら考え、判断し、確かな設計力を身につけていただきます。
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〈画像:応用を積み重ね出来あがったプラン - 南西側隣地との繋がりを意識でき、家のテーマが読み取れる〉
試行錯誤を重ねる中で、最初に描いたプランから大きく変わりました。
たった2週間でこの成長!
それは、敷地や要望に忠実に向き合いながら、柔軟に演習を積み重ねてきた結果です。
短期間に集中して取り組むからこそ、変化は目に見えてあらわれます。
『プラン演習』を軸とし、講義ではヒアリングやプレゼンテーション手法についても学びます。
良いプランをつくるには、最初のヒアリングがとても重要です。
さらに、そのプランを魅力的に伝えるためには、プレゼン資料の構成や伝え方のテクニックも欠かせません。
次回は『卒業プレゼンテーション』についてご紹介します。どうぞお楽しみに!