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INTERVIEWwith

INTERVIEW DIGEST

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株式会社田中工藝(後編)

取締役 田中 智也さん

株式会社 田中工藝は、オーダーメイドのキッチン・洗面などの設備から家具・収納まで唯一無二の「理想の暮らし」を実現すべく“RILNO(リルノ)”を2017年より始動。
創業100年を超えるモノづくり企業の事業として、CI再構築やネーミング・VI構築・プロダクトデザインを実装してきました。
WEBページやカタログなど、田中工藝の想いと統一された世界観で表現し、認知度を拡大させ、売上は倍以上へとアップ。“RILNO(リルノ)”ブランドは暮らしのデザインを展開しています。


変化

トータルデザイン後の効果と成果

FANFAREと共に課題に取り組み、プロセスや社内の雰囲気はどう変わった?

変化というか別会社みたいな感覚ではある、正直!
作っている内容は同じだけど考え方、何もかもが別。
製造の仕方ももちろん変わったし、みんなの意識やチャレンジすることへの姿勢も、本当に違う会社になったぐらいポジティブに変わった。

外部(クライアントや取引先)からの見え方は、圧倒的に変わったなと感じています。売上が成長することで見える景色が変わってきたのももちろんですが、一番はRILNOブランドを立ち上げたことが社内外にすごい効果があったし、お客さまやB to Bの法人に対しても、かなりプラスの効果がありました。
そして、RILNOブランドをしっかり発信することは大事だと強く感じました。

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売上への変化はありましたか?

売上は倍以上になりました。量産のビジネスも横ばいで推移して、RILNOブランドを立ち上げるときからは、約30%以上の成長を続けています。

オーダーに変わってからの受注単価はどうなった?

手探りなので正解の値段がわからなくて。
金額設定する上で、初めはかなり安かったと思うけど、例えばデザインに付加価値をつけたり、使える材料が増えていったり、いろんな要因があって、単価は上がっていく。RILNOができた7年前と比べたら客層が違うのでがらりと変わったと思います。日本各地からRILNOへ依頼をしてくれていますし、価格勝負をしなくてよくなった。
これがブランディングの効果だと思います。

エンドユーザー(BtoC)からの指名や依頼もありますか?

かなり増えました。
ホームページや、インスタグラムからの問い合わせが、圧倒的に増えました。この1〜2年でエンドユーザー様からの入り口は増えて、依頼へ直結しています。

デザインを取り入れようと迷っている企業の方へ、トータルデザインに取り組んだ田中工藝だからこそ気付いた考え方や心構えなどがあれば教えてください。

正直、覚悟でしかないと思っています。
やった方がいいというのは薄々気がついていて、悩んでいたり迷っている方はわかっているかと思います。
ただ、それに対しての費用対効果と投資するお金は軽くないというところが覚悟の分岐点になると思います。

あとはコスト。RILNOプロジェクト始動時は会社のお金に余裕がない時でしたので、本当に覚悟で。「もうこれ失敗したら終わるねみたいな(笑)」
だからこそ、ブレずに信念を持ってやり続けました。最終的には経営者の想いが全てだと感じています。

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人材育成

今後の展望

今後、RILNOとしての展望は?

今期は第3段階目に突入しています。ひとつはRILNOっていうブランドが確立してから、認知度は業界の中で知ってもらえるようになって。B to Bもそうですし、エンドユーザーからも依頼をしていただいている中での今度は逆鞘というか。
ブランドがなかった当時は、仕事を取りに行かなければならない状況に対して、今はブランディングができて、来てもらえるようになったので、しっかり受け入れられる体制をつくっていきたいと考えています。
人材、組織、内部的の組織づくりをRILNOとしていかに構築して、みんなが対応できる組織をつくっていきたい。人材確保もそうだし、人材育成を強化し整えることでRILNOがもうワンランク上のステージに上がれるようにしたいですね。
RILNOとして、メインでオーダーキッチンをやっている上で、食の部分を担っているので、食の分野に対してアプローチを増やしていきたいなっていうのは構想としてあります。RILNOと想いのブレない軸があっての農業であったり、器であったり、やっていることや想いはそんなに変わらない。

RILNO(田中工藝)キッチンと食へのアプローチ

アプローチ

さらなるチャレンジ

具体的にどんなことにチャレンジしていきたいですか?

今はもちろんキッチン屋でオーダーキッチンとか家具とかを作ってる会社ですが、キッチンに関わるものにはやっぱり携わっていきたいって想いはあるので。
食からどういう広げ方ができるかはちょっとまだ試行錯誤をしないといけないけど、RILNOとしてのチャレンジはしていきたい。

体験できる場所、空間。それが宿泊施設なのか、新しいショールームの形なのか。
そういうRILNOを感じられる場所、空間をつくっていくことは今では検討段階に入っていまして、オーダーだからこそ体験できる場所をつくっていきたい。
それが点在していき、いろんなところでRILNOを感じられる場所をつくっていきたいな、それがさらなるチャレンジですね。

これまで下請けの会社からオーダーの会社になって、企業相手のビジネスから一般のお客さまを相手にするようになって、そこから今度は“食”という大きなテーマに向かっていく今後のチャレンジ。
拠点を作ったり、体験ができるところを考えたり。田中工藝のチャレンジ、今後も楽しみにしています!

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Company

株式会社田中工藝

WEBSITE:https://tanakakougei.jp/

事業内容:オーダーキッチンの企画・製造
オーダー洗面化粧台・家具・収納の企画・製造
集合住宅向けオリジナル
キッチン・洗面・家具の企画・製造
店舗・オフィス向け家具・什器の企画・製造
住宅設備機器の販売・施工

設立:1950年

事業所:RILNO大分本社/工場
RILNO東京
RILNO大阪
RILNO昭和の町
大阪南港センター

従業員数:85人(内パート8人)