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INTERVIEW DIGEST

和田商事株式会社

和田商事株式会社(前編)

SEN℃ 和田 由宇希社長

和田商事の人工大理石の加工技術をよりクリエイティブに強化させプロダクト・イノベーションを目指すべく “SEN℃(センド)”を2018年より始動。
CI構築をはじめ、ネーミング・VI構築・プロダクトデザインなどを行ってきました。WEBページやカタログをCIに基づく世界観で統一し、刷新することで業界内での認知度を上げ、売上は3割以上へとアップ。
今では両社でのコミュニケーションを図りながら新プロダクトの企画なども行って幅広いものづくりを展開しています。


出会い

FANFAREに依頼したきっかけ

FANFAREへ依頼することになったきっかけは何でしたか?

東京ビッグサイトで行われた建築建材展に和田商事が出展してた時、 FANFAREが名刺を置いていってくれて、その後ホームページを見た時にデザイン以外にも活動内容が面白いなと思い興味本位で、話を聞きに行ってみたのがFANFAREとの出会いです。

事業内容やトータルデザインの考え方や大事さなど細やかに教えてもらいました。ちょうど事業承継も意識し始めた頃のタイミングでしたね。僕自身、製品にしてもカタログにしてもデザインとして、見た目が大切だと思っているので、整えていきたいとFANFAREへ依頼しました。

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印象

一番の問題点・課題点

依頼をした当時の状況はどうでしたか?

FANFAREに依頼する以前にカタログ制作をして失敗したことがありました。設計事務所やデザイン事務所へ営業していく中で、当時のカタログではやりたいことの互換性がなかったり、用途とターゲットが定まっていないことが原因で、僕らが伝えたいことが表現されてなく、社員みんなが営業に活かせないことがとてもネックになっていました。

当時はアウトプットするものがなかったので、全ては営業の言葉だけ(笑)
自社で作っている製造物が売上の半分以上を占めていたこともあり、オリジナル商品の認知度は低く、飛び込み営業の中の延長線上でしか売上が確保できない状況でした。
そこで加工という付加価値で利益を上げ、製造メーカーとして適正価格で売れるようにしようと。
その時にFANFAREの力を借りて、“自社の商品を良く見せる、特徴を伝える。”その価値に対して投資してもらえるカタログやホームページにするため依頼をしました。

社内的・対外的な要素で、課題と感じていたのはどこですか?

社内では、全従業員の目指す方向・意識を整えること。
社外には、飛び込み営業の時に、お客さまの印象に残るカタログがあれば、それをきっかけに声を掛けてもらえるんじゃないかと思い、PR方法やお客さまに印象を与えられる営業ツールがないことが当時の課題だと感じていました。
それから、会社全体のイメージを良いものにしたい。僕らが商売として使っている素材がどうしても高級なものというイメージがあるので、“高級だけれども、手の届きやすい素材”という印象を与えたかったです。

ウチはものづくりの歴史も長いので、技術も培ってきてクオリティーも出せる。
でも物の売り方が下手だったのは僕自身も理解していました。ですので、見た目をきちっと整えていこうと考えました。

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思い入れ

取り組みとプロセス

プロジェクトの初めは和田“商事”という名前がいいのかの相談でネーミングから入り、そこから想いを形づくるロゴができて。
次にメーカーではなく加工業として認知してもらうべく発信するためのWEB制作をして。
そして、商品・プロダクト開発と同時進行でパンフレットや、商品・マテリアルのカタログを作ったり。実際に見て触れてもらうためのサンプルBOXを作るなどと多岐に渡りますが、どんなことが印象に残っていますか?

やっぱりSEN℃のVIを作った時ですね。
当時、和田商事ってそれまではWのマークに丸が付いた社標があるにはあったけど、そこにどんな意味や歴史があるのかも知らないままで、“SEN℃”のロゴを作ったことは一番印象的でしたね。
社内みんなでどれがいいか票を取り、納得して決められたのでものすごく思い入れがあります。

Instagramなどで情報発信する際も、SEN℃の考えや想いを載せているので、従業員も含め見てくれていて共有できていると思います。
僕は社外でその思いを伝える立場なので、意味を誰よりも熟知しています。お客さまからロゴの意味や、「何て読むの?」と聞かれることもありますが、それも一つのコミュニケーションになっています。

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変化

トータルデザインで想いをカタチに

名前・ロゴ・事業理念は「想いのこもるものづくり」という想いが全部表せるSEN℃というブランドネームになっているとは思うので、表現しやすいですよね?

そうですね。
「想いのこもるものづくり」というメッセージは、FANFAREからのプレゼントみたいに感じていて。僕らのパーパスそのままだなと。
一方的なものづくり側の想いだけじゃなくて、お客さまの想いも含まれているので、短い言葉だけど、すごくいい言葉だなと思います。

FANFAREと共に考えるデザインについて感じたことや印象に残っていることは?

以前のカタログ制作やデザインの相談とかって、既にある型に一番近いものをはめていくような感覚があって、こちらの意図がうまく伝わってない。
だから完成したものに対しての満足度が少し低いというイメージがありましたが、FANFAREとカタログやホームページ作りながら毎月行われるミーティングで、ちゃんと抑えるべきポイントや、考え方を第三者の視点で従業員にも伝えてくれたのがすごく良かったです。
制作物だけでなくチームワークすらも、みんなで作り上げたと感じさせてくれたように思います。
経営側と工場長と営業側の3視点で作ったので、本当に満足度が高いものになり、スムーズに次の動きに仕掛けられた。導いてくれたFANFAREには感謝しています。

社外に発信していたツールをきっかけに、お客さまがホームページを見た時、営業からの説明や、カタログからの情報が同じ印象で想いが伝わる。その一式がちゃんと出来上がったのは非常に大きい成果ですね。

プロジェクトを進行している時の社内はどんな様子でしたか?

進行してる時はね、みんな不安を口にしていた。
当事者はトータルデザインの重要性とか必要性をちゃんと理解して臨んでいるけど、その立ち位置から離れていけばいくほど、「あれだけ時間かけて、それだけコストをかけて本当によくなるの?」といった声も正直ありましたね。
でも、その不安を解消しながら、社員全員で信じて進んでいけたからこそ、「今」があると思います。

同じような境遇のものづくり企業へ向けて、デザインを取り入れることについてアドバイスやメッセージはありますか?

事業承継や次の世代を担うのは、何かしら変化のタイミングのきっかけにはなるので、何もしないよりはやった方がいいと思っています。
本当に日本は技術力が優れています。ものすごくいいものを作っていますが、以前の僕らのように、それを売る手段を持ち合わせてなかったり、それを伝える表現の方法がわからないという人たちもたくさんいると思う。
互換性を持たせた一貫性のあるものを作り上げていくのがより効果的だと実感しました。
そして、気づいてもらう、知ってもらうために自分たちをアピールすることがものすごく必要で。共感を得るようなデザインであったり、コンセプトがあるとより受け入れてもらいやすい。だから僕はトータルデザインの必要性を感じています。

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和田商事株式会社

WEBSITE:https://wada-shoji.co.jp/